
どんな人も、ストレスレベルが上がると、キレやすくなります。心理学ではこれは退行(一時的に精神年齢が下がる)現象と考えています。
残念ながら、今、世の中が競争社会、格差社会となり、全体的にストレスレベルが上がっています。その一方の結果は自殺者の増加などですが、いま一方の結果は、いつもイライラしている(怒っている)人の増加です。前者は自責的なひとが陥りやすく、後者は他責的な人がなりやすいと考えられます。
怒りは表出するのが厄介な感情です。そのため、本当におこっている相手に、怒りを表出するとは限りません。一般的には「八つ当たり」のように、怒りは本来向けるべきところではなく、出しやすいところに表出される傾向があります。
モンスターは「八つ当たり」という側面も大きいのです。新学期で新入生になる、学年が変わる、担任が変わる、クラス替えというのは子どもたちにとってまず、楽しみである反面ストレスでもあります。親は子どものストレスを敏感に感じますし、保護者自身、新しい環境で子どもがやっていけるか、いじめなどに合わないか不安になっています。不安は大きなストレスです。
ストレスがかかっているとき、人間は退行しますから、ストレスがなければなんでもない行き違いも、精神年齢が下がった状態だと大きな問題になります。そして、最初の第一歩を踏み間違えてしまうと、その後の関係を修正するのはどんどん難しくなります。だからこそ、新学期は要注意なのです。